第168話「黄色く塗り潰せ!」の巻

 季節の変わり目ですね。
 先日埼玉は雨に見舞われ、最高気温が10度台なかばに終わったかと思いきや、明くる日には夏日を記録しました。それでなくても、自販機では思わず「あたたか〜い」に手が伸びるほど朝・晩はガッツリ冷え込む反面、日中になると上着はおろか下着も要らないくらい気温が上昇する等、1日の内でも寒暖の差が激しい今日この頃、体調の管理も容易ではないかと存じます。皆様におかれましては、お体の調子を崩されてはいらっしゃいませんか?


 


 34才の社会人として色々崩れ落ちている柾木大造です。班長、副班長ごめんなさい(あと皆様アロハ)。
 上のツイーツは、今週月曜の職務中にケータイから投稿したんですね。ウィーク・デーの午前中から内容的にどう☆カナ?とも考えたんだけど、まぁいーやって云ってポーンと投棄して、したっきゃ程なくして大元のTwitter様からメールを頂戴しました。「スワ! やっぱりマヅかっただか! 佐紀ちゃんのブログへのコメンツみたいに削除されただか!」っつって肝を冷やしながらメールを開封したら、「あなたのツイーツがお気に入りに登録されました」だって。何でも書いてみるモノだなや。


 


 そんな訳で必然的に吉川友ちゃんのお話。
 謎の発売延期を経て10/4(火)に店頭へ並んだ、友の2ndシングル「ハピラピ〜Sunrise〜」。巡り合わせの妙で当日が非番だったぼくは、初回限定盤Aを求めてお店を襲撃しました。だけど、お邪魔した2軒のどちらにも現物は置いていなかったんです。それでもデーンと構えていられたのは、先んじて通販でプレミヤムBOXを注文していたからでした。初回盤B、C、デー、そして通常盤をも内包したそれには、何とイヴェント参加券まで付いているとゆーぢゃありませんか!


 


 そりゃあ中指モノですよ。誰がどう見ても売らんかな主義ムキ出しですが、ほんの少しでも友のチカラになれるんだったら、いーか。
 ましてぼくが参加を予定している10/16(日)のイヴェントには、アップアップガールズ(仮)から佐保明梨ちゃんと新井愛瞳ちゃんがゲスツに駆け付けるとか。不シツケながら佐保氏に関してぼくはよく分かっていないけど、一方の愛瞳ちゃんは数多のハロプロ(に類する)メンバー間にあり、私的ランキングで堂々トップ10入りを果たす期待の若手です。


 


 愛瞳ちゃんとの初対面はココロ待ちにするとしておいて、友の前作ってゆーかデビュー作「きっかけはYOU!」は歌い手が彼女でなければ生まれなかった一大傑作であると、この愚ブログでぼくは大絶賛しました。 売り上げこそアレだったけど。 果たして「ハピラピ」。こちらもまた素晴らしい1作に仕上がっています。Buono!の現状に違和感を覚えていらっしゃる向きを、また「泣き虫少年」「ガラクタノユメ」「ゴール」等に代表される、初期の彼女達が有していた世界観を好んでおられたお歴々を根こそぎカッさらって行く程のパワーを「ハピラピ」は、そして他ならぬ友自身も備えています。
 Buono!及び製作陣は今、迷走している   そうぼくは捉えています。アレンヂ自体はギリ彼女達らしいけど、上から目線のナニ様な歌詞が引っ掛かる「雑草のうた」。悪くはないけど諸手を挙げて称賛する程でもない「夏ダカラ!」。それ等に続き、「出発」(北埼玉弁で『でっぱつ』。あと『出汁=だし』は『だっぢる』)を意味する題名のアルバムが全8曲ってのもナメてんのかって感じだったし。まして最後を飾るべき8曲目が往年のヒッツ曲のカラオケて。単にスタッフさんの中に好き者がいらしたんだろうけど、Buono!自身はゼッタイ思い入れなんか無いぞ、「1/3の純情な感情の残り2/3はサカムケが気になる感情」(銀魂ギャグ)。
 かのミニ・アルバムの表題曲「partenza〜レッツゴー!!!〜」はね、1曲って単位では好きなんですよ。ハロプロ系では耳なれない大仰なサウンヅ・プロダクションから一転、スチャダラパーの「タワーリング・ナンセンス」を思わせるトラックに乗ったアフリカ・バンバータの「プラネット・ロック」調のラップは、90年代中頃まではヒップホップを好んでいた身には大変なつかしゅうございました。だけどやっぱり、再始動を図る上での所信表明としてはちょっと腰くだけかなぁ。ゴーゴーあおる所でリヅム・セクションがおとなしくなるのも残念だし、“Let's go new world”とゆーからにはnWoばりのヒール・ターンもありだったかと。Paint it black!と。
 お話を「ハピラピ」に戻すと、気になる点が無いと云ったらウソになります。まづ「〜YOU!」と同様、歌衣装が1ポーヅしか無いのが少々さびしい。最低2ポーヅは頂戴したい所です。そして正式タイトル。お唄では“Happy Wrapping Sunrise”と一息に歌っているのに、曲名では「ハピラピ〜Sunrise〜」と、自販機の「あたたか〜い」ぐらい意味の無いニョロニョロの存在で「Sunrise」を副題あつかいしているのが解せません。間ノビして締まりが無いってゆーか、インパクツ勝負で「ハピラピ」だけか、語呂の良さで「ハピラピサンライヅ」の方がよくありませんでしょうか? 競走馬みたいだけど。ふざけた馬主の。


 


 動画サイツ様でPVはガシガシ乞食したけど、発注したブツはまだ届けてもらっていないんです。だからアレンヂの細かい部分にあーだこーだ云える身ではないけど、それでもやっぱりすヴァらC楽曲だと思います。7月末に行なわれた「きっかけはYOU! THE MOVIE」デーヴイデー発売記念イヴェントで、友がお出ましになる前の会場(とは名ばかりの会議室)には、「YOU!」を中心に彼女の持ち唄がエンドレスで流れていました。その時に初めて「ハピラピ」を耳にし、Bメロの詰め込み感にクセがあるなぁ、等とぼくは若干ネガティヴい印象を持ってしまったけど、今となっては逆にそこがクセになっています。
 楽曲「YOU!」を愚ブログでピック・アップした際、「一部の例外を除き、明確な答えを示す歌詞は好きになれない」また「女の子からの二人称『きみ』にメッポウ弱い」、だから「YOU!」は超ストライクである、みたいな事をぼくは書きました。アレから5ヶ月、「ハピラピ」が発表されて気ずいたんだけど、「YOU!」も今作も、一人称が無いんですよね。しかるに、答えを明示するどころか主人公の性別をも特定していない両作品は、女性から野郎への、はたまたオスから女性への、なんなら男から男へのメッセーヂとしても通用します。わざとらしい女言葉・男言葉も無いし。そんなの「クサッ!」ってだけだから。


 
 (ようやく登場、本人の画像)


 “道端に咲く雑草みたいに、もっと強くなりたいと思”っていた泣き虫少年は、“名前を持たない道端の草みたいに、誰にも知られていない気分はどうだい?”(雑草のうた)等と、上からモノをヌカす哀しい人間へといつの間にやら変わってしまいました。
 生きずらい世の中で、それでも生きて行く為に必死で悪あがきをしている弱い主人公……そう云った、主に岩里祐穂センセの詞世界に共感していたBuono!のフアンは、大華奈央香センセの筆による友の作品にシンパシー汁ブシュブシュではないでしょうか。「YOU!」にせよ「ハピラピ」にせよ、パッと聴きはポジティヴ一辺倒なアイドルソングです。だけど前者では“答えなんて分かってるはづ。だけどもそんな簡単には云えないよ”と臆病な一面が垣間みられ、後者では“思い通りにならない事ばかり”と、決して恵まれた境遇に居る訳ではない事がうかがい知れます。それなのに主人公は、人生を楽しんでいるんです。
 Buono!は設定ってゆーか肩ガキが「ロック・アイドル」なのに対し、友は存在がロックです。もはやブログとしての役割を担っている公式サイツ経由のメールでも、芸能人ブログではお約束の食べモノの写メではなく、食べ終えた後の洗っていないお皿を激写する等、余すところ無く彼女はロックです。もうパンクです。
 事前情報として、歌詞の中で朝顔が扱われる事は知っていました。元々発売を予定していた9/21(だったっけ?)の時点でさえ朝顔は季節ハヅレだと思っていたのに、ましてリリースが10月にヅレ込むと聞くに至っては、世間様へ友がとんだ恥をさらしてしまう……桜をモチーフにした楽曲を11月に発表するレヴェルのおポンチになってしまう……ぼくはそう危惧していたけど、実際の歌詞では“アノ日みた朝顔みたいに”と、それは「過ぎ去った夏」の象徴として描かれていました。今にして振り返れば今年の9月は異常に暑かったから、その時期に夏を振り返る様なマネをするのも気分が出なかったろうし、朝・晩に秋の訪れを感じられるこの折だからこそ、かのフレーヅが活きています。これは発売延期が功を奏したと見ていーでしょう。
 時の運をも味方に付け、デビューから2連続で傑作を叩き出してのけた吉川友プロヂェクトには、かつて月島きらりとして次から次へと名曲を量産してみせた久住小春プロジェクツの快進撃が自然にオーヴァー・ラップします。
 もはや友は   ぼくが娘として愛する   小春とさえ肩をならべる存在ではあるかいだ。


 


 ある日2ちゃんねるへお邪魔したぼくは、68のスレッヅを開くつもりが指がスベッて69に行ってしまいました。でもさ……
 自殺って楽なの?
 自分で自分を殺すのって、すんごい労力が要るんぢゃないの?
 生きる事を許されている限り、好き勝手に生きる方が楽ぢゃないの?


 


 “今日はいー事があるかもね”……ぼくが「ハピラピ」で最も好きなのが、最後の最後を飾るこのお言葉ナンデス。「いー事があるからね」だったら、無かった時に失望してしまうし、メロデー的にはシックリ来る「いー事を探そうね」とかだったら、探し当てられなかった場合は徒労感に襲われるばかりナンデス。“あるかもね”ぐらいライツに考えていなくっちゃ、生きているだけで息が詰まってしまうンデス。“いー事”なんか今日なくてもいーんだ。明日なくったっていーんだ。悪くなきゃいーんだ。生きている限り「嘘ぉっ!?」ってゆーぐらい“いー事”ばっかの日も無くは無いんだ。改めてそう考えるきっかけをくれたのは友だったんだ。きっかけは友なんだ。


 


 昨年末にマイコンを買い換えて以来、桃子画伯によるBerryzのおえかきを壁紙にしていたンデス。その他にもナニかと娘の小春そっちの毛で桃一色(タオイーソー)なマイコンだったけど、もしかしたらそれ等を全て黄色く塗り替えるべき時が来たのかも知れないンデス。
 友が上を行きつつあるだけで、Berryz工房が下へ落ちたって訳ではないンデスが、なんか彼女達との折り合いが悪くなっているってゆーか。来月発売予定の℃-uteとのコラボやモベキマスにも今いち興味が沸いて来なかったり、先月の握手会で嗣永桃子ちゃんと熊井友理奈ちゃんにガン無視されたり、逆にぼくがゲキハロを華麗に全スルーしたり。挙げ句の果てには清水佐紀ちゃんのお母様が先日お誕生日を迎えられたと知るに及び、佐紀ちゃんのブログを介して「お誕生日おめでとうございます。あとお嬢様をぼくに下さい」とコメンツを寄せたら速攻で削除されたり。
 さて、ぼくがお邪魔する友のイヴェントの目玉は、書いての名前を彼女が買い手くれるサイン会だっつーんでね、ワタクシすでに一計を案じているンデス。ムフフ。鬼が出るか蛇が出るか、追ってご報告を申し上げるンデス。よろしければ、見に来てヤッて下さいませ(^-^)ノシ (と、『見られている感』を背中にヒシヒシと受けながら)