第152話「日直〜プロレスラーの会話〜」の巻

 んあ゙ぁ゙〜! サッバリしだーっ!(お風呂あがりの爽快感をミヂンも感じさせないダミ声、ってゆーか本職のメタル顔負けのデス・ヴォイスで)
 ♪クーリーヤーアッサヒッが〜、家っで冷っえてるぁ〜! ……あ、CMからのパクリでも元ネタさ間違えた。ヤリ直し。


 ノッてるかい? ノッてるかーい!? 屋根にアンテナ、ノッてるかーい!? ♪デ・ン・ワ! イ・ソ・ゲ! デ・ヂ・サ・ポ・ヘ! 地デヂの準備、お済みですか!?(と超ノリノリ、それでいて死んだ目で。尚『サッバリしだーっ!』に始まる大騒ぎはアパーツの部屋で行なった為、事後おとなりさん2軒へ謝りに。それから自室へ帰って来た男のメガネはヅレていて、その瞳にはウッスラと涙が。そして左のほっぺを手で押さえ、とてもしゃべりづらそうにしながら)地デヂ難民の皆様アロハ! 鎌倉圭の「デヂタル難民」を許せない柾木大造です。
 世間を巻き込む大ヒッツなら否応なしに何回も耳にするから、その上で「受けつけない」と断じる曲もあります、山ほど。だけど決して売れたとは思われない「〜難民」を何故ぼくは嫌うのか、またそもそも何で知ってしまっているのかとゆーと、単にそれが一時期「モヤモヤさまぁ〜ず」のEDテーマとしてPVと共に流されていたからなんです。
 まだ深夜だったその頃の「モヤさま」を観てクスクス笑い、大江麻理子ちゃんの一挙手一投足に萌え倒し、さぁそろそろ寝るんべーなんて思った所に流れ出す、昨今のインターネッツ社会を浅知恵で説明くさく皮肉った不愉快なリゝック……
 “此処で何百人とつながろうと、ぼく等は孤独を感じてしまう。責任の無い匿名の言葉にアナタ、ナニヲ、モトメル? 見知らぬひとの足あと辿り、今日もぼく等はデヂタル難民。こんなこと望んでいたんですかwww 笑えちゃうでしょう?”
 聴かされるこちらとしては思わず、「mixiで嫌な事でもあったんですか?」と気の毒に感じられてなりません。だのにこのアンちゃんと来た日には、“ぼく等”の中のひとりでもある“アナタ”だけを糾弾する身勝手っぷり。自分ばっかり被害者意識ムキ出しで、大のオトナが。で、それを下の画像のツラ構えで歌う訳ですよ。


  憎たらしいったらありゃしない。


 しかも   これは今回の馬鹿記事でこのアンちゃんに触れるに際して下調べして分かった事なんだけど   ネッツ社会に“孤独を感じてしまう”ヤッコさんは、「モバゲーでの宣伝活動を活発に行なっている」だって。あんたデヂタル難民ぢゃないよ。自分の思考回路の中で迷子になっちゃってるよ。ムフフ。


 今日はこの勢いで「第1回! チキチキ『そりゃ売れなかんべ』駄目ソング選手権」をお送りしようかと思ったんですが、navy&ivoryの「指輪」とか、だけど何ぼ何でも後ろ向きってゆーか、水死体に水を浴びせるみたいになっちゃうんで、やめます。普段ね、この愚ブログとゆーモノは芸能人の会話とか、着メロ何がいーとか、塾ではどんな風だとか書きたいだーらーけ〜♪>从´∇`从 & 川*^∇^)||でヤラせてもらっているけど、今日は当初の青写真どおり地デヂのお話なんぞを。てかサクッと行けば1、2行で済む前フリを俺と来た日にはあっちでブラブラこっちでブラブラ。
 えー、地デヂ完全移行まで残す所あとわづかですね。読者の皆様方におかれましては、ご準備はお済みですか? ぼくの周囲ではまだTVを買い換えていないひとも居るし、ぼくが去年12月と今年5月に赤ゲット(上京の意。死語なんてモノぢゃない)した際にお世話になったホテルも、2軒ともにアナログのまんまでした。個人や世帯単位ならまだしも、ホテルとか一気に買い換えたりチューナー取り付けたりするのも骨が折れると思うけどな。
 ネッツの掲示板へお邪魔した所、ご自身の信念に基づいて買い換えをなさらないとおっしゃる方もおられました。いわく「今のTV番組つまらないし、映らなくなったら観なければいーだけ」、他には「アナログ放送が終了する瞬間を看取りたい」なんて方も。7/24(日)の正午をもってデヂタル放送へ完全に移り変わる時間帯、恐らく多くのTV局が番組をナマでヤッていると思います。これも憶測≦邪推だけど、来たるべき時へのカウンツ・ダウン、3、2、1、0!で銀のテープがドシューン! 多恋人(たれんと)さんがドンチャン騒ぎ!みたいなやっすい演出も想像にかたくありません。でもそれは、アナログで通して来られた方々を3、2、1で0を聞かせずに砂嵐へ叩き込む行為である反面、「もうTVなんか要らない」とお思いの方々からTV局が見切りを付けられる瞬間でもある、とぼくは捉えています。人間椅子の「洗礼」になぞらえれば、“裁きの刻(とき)が近づいた、終わりの刻がヤッて来た”と云った所でしょうか。まだ生きたいのか、まだ苦しむのか。
 かくゆーぼくは元来TVっ娘だから、2009年12月の段階で地デヂのTVを入手しました。冬のおボーナスで万引きして。
 初めてその電源を入れた時の感動と興奮! それは今でもあんまり忘れられません。まづナニに驚いたって、在京キー局を受信デキる事。ぼくが住む埼玉県熊谷市はそれまで、NHKテレビ埼玉しか入らなかったんです。だからその時までは途方も無い憧れの存在だった東京のTV番組を、埼玉で観られるだなんて……(*´ω`*)
 東京のTVを観ている事が当局にバレない為、そしてぼくが在宅している事が闇金にバレない為、真っ暗い部屋の中でTVとぼくにひとつの毛布を掛け、画面とチョー至近距離(2cmぐらい?)かつ体育づわりで、凍った薔薇で釘を打てる程に冷え込む熊谷の冬の夜、ガタガタ震えながらTVにかぶり付いたのも今となっては美しい思い出です^^
 果たして1番最初に拝見したのは、動物にまつわるアレやこれを特集した特番でした。その中で「パンダは綺麗に白黒に分かれているとイメーヂされがちだけど、白いと思われている部分は意外に汚い」なんてヤッていて、高画質で鮮明に映し出されたそれには「なるへそ、きったないな〜」とうなづくばかりでした。


 


 他には、アナログ画質では気にならなかった被写体の肌質の良し悪しや毛髪の多い少ない、そう云った残酷な現実をありありと見せてくれる地デヂ万歳。
 さらにプロレスファンとして嬉しかったのは、在京局のみならづTVK様まで受信デキるに至り、ほとんどリヤル・タイムで毎週WWEを観られる様になった事です(※ほんとはテレ玉でもヤッているけど便宜上無視。これを俗に『我田淫水』と呼ぶ)。上記の通り、それまでギリ視聴デキていたNHKテレビ埼玉いづれかで稀にプロレス中継が放映されたとしても、内地との連絡船は3日に1便しか無いこの熊谷では、どうしたって本州とのタイムラグが生じてしまいます。アナログで最後に観た試合は、力道山豊登 vs シャープ兄弟の顔あわせでした。「米英ナニするモノぞ!」と必殺の空手チョップを振るうリキさんの勇姿に、そして自転車を高々と担ぎ上げるトヨさんの謎のパホーマンスに熊谷の焼け野原でぼくは胸を打ち震わせ、街頭TVに集まった群衆と共に快哉を挙げたモノです。あゝギヴ・ミ−・チョコレーツ。
 アレから時は流れ、もはや戦後ではない2011年。WWEにはふたりのニュー・カマーが現れました。
 ひとり目は女子の、その名も“カルマ”選手。「ほう、カルマ=業(ごう)と来たか。それに付けてもこの褐色の巨体、何処かで見た覚えがあるぞなもし」なんて思って検索した所、かつて全日本女子プロレスを席巻したアメージング・コング選手ではありませんか! ついでに何の気も無しに彼女の誕生年月日を見てみたら、1977・9/4生まれの33才……ワオ! 寸分たがわづぼくとビンゴ!


 


 ちなみに、さすがに誕生年こそ違えどやはり同じ誕生日なのが木村健悟越中詩郎両先輩、そして梶原一騎大先生。いわゆるひとつの、これぞ「カルマ」なんだな(深くうつむきながら。誰とも目が合わない様に)。
 そしてふたり目はメヒコのスペル・エストレーヂャ、ミスティコ改めシン・カラ選手。新日本プロレスに来日した際の試合はぼくも拝見しました、街頭TVで。でも、その時のカーヅがプロレス的に塩分のキツい4代目タイガーマスク選手とのシングル・マッチとあって、プロレス・ファンや関係者がよくゆー「技の発表会」にしか見えませんでした(^ω^;) メキシカンらしく陽気に観客をあおったりする場面もあったし、飛び技の高さや空中での姿勢を数値化したらド高めなんだろうけど、にっちもさっちもどうにもブルドッグ! ハァッ! ……あ、違う、どうにもこうにも感情移入デキなかったんです。その印象はWWEでも変わっていません。覆面をかぶっているからって訳ではなくて、個性ってゆーか顔が見えないって感じているんです。
 例えば獣神サンダーライガー先輩。先輩と云えば階級が上の相手やパンクラスルールでの試合を別にした通常時、マスクはもちろん全身タイツでボデーまで覆い尽くし、露出しているのは手首から先と、マスクの頭をくりヌイた(お猿の脳味噌を食べる時のウツワ状態の)所からなびかせるウェーヴィー・ヘヤ、そして頭頂部の河童ハゲだけです。先輩ご自身も気に病んでいらしたのか、最近はウィッグ一体型のマスクを着用なさる様になり、今となっては華☆激のアステカ先輩と見わけが付きません。
 だから現在、獣神先輩の地肌をヂカに見られるのは手だけだけど、実に顔の見える試合を構築なさいます。先輩の長きに渡るキャリヤの中で築き上げて来られたファンとの信頼関係がそう思わせてくれるのかも知れないけど、ウルトラC(死語)の飛び技なんか使わなくったって、アッパー掌底1発で「獣神の獣神らしいムーヴを観た!」とファンを納得させてくれます^^
 ぼくが先輩に最もハマッていたのは、サンダーが付く前(ヅラをかぶる前)の獣神ライガー時代です。公称170cm、プロレスラーとしてはどう考えても小さなお体で、ほとんど2m、200kgのビッグバン・ベイダー先輩へ果敢に立ち向かって行くサマには、シャープ兄弟を向こうに回すリキさんの姿が否応なしに想起され、胸を熱くしたモノです。
 お話をシン・カラ選手へ戻すと、コルバタを中心とした飛び技で試合を組み立てるWWEのマスクメン、って事で云えばレイ・ミステリオ先輩と丸カブリだから「レイレイも『顔が見えない』っていー出すのか」と問われたらそんな事は全然なくって、むしろレイレイをきっかけにぼくはWWEにハマッたんです。顔こそマスクで隠していても、カート・アングル先輩に喰って掛かるレイレイのムキ出しのガッツにはシャープ(以下略)。関係ないお話。獣神先輩はヅラで頭髪を偽装せしめたけど、アラフォーのレイレイの中年ぶとりは隠し様がありませんね(^ω^;) よせばいーのに若い頃におなかへ“MEXICO”なんてタトゥーさ彫っちゃったモノだから、それが突き出た今はギャートルヅのロゴかの如き3D状態(笑)。関係ないお話おしまい。
 それにしてもWWE上層部は上手いこと命名したモノです。「シン・カラ」……すなわち「顔なし」。そしてこの愚ブログはオチ無し。アディオス・アミーゴ(^-^)ノシ