第137話「東京ゴングショー」の巻


朝も早よから東京都知事選の政見放送を拝見しました。
…っつっても昨晩の痛飲が祟っていて記憶が曖昧なんですけどね(^ω^;) 順番はワヤクチャかも知れませんが、ぼくなりに印象が強かった候補者を取り上げさせて頂きます。


マック赤坂候補(62、スマイル党)
…ママママック!? 日本の首都を、マックが統治しようってか!? 要はご自身が会長を務める「スマイル・セラピー協会」の売名なんだろうけど(ぼくも覚えたし)、「歌って踊れる東京都知事」は要らないなぁ。てか政見放送をレッド・カーペッツかナニかと勘違いしてるでしょこのおぢさん。「10度…20度…30度っ!」とか。ナベアツ兄さんか。かように体を張ったギャグが盛んなのは結構ですが、他の候補者の方々同様、手話は必要不可欠だったかと。このひとの漫談に手話通訳の方が付いて行くのも大変だんべーけど。断られたの☆カナ? 通訳の方に。


谷山雄二朗候補(38、無所属)
「俳優、司会者」との肩書きから先入観を持ってしまいまして、政治家が熱弁していると云うよりは、政治家“役”を熱演している様に見えてしまいました(それも結構クサめ)。若さ故のテンションの高さは買いますが、お芝居を感じさせないお芝居を見せて下さい。 ※とは云え「ナニをヤッても俺は俺」みたいなキム夕ク的お芝居は望まないけど。信長ヤッても俺は俺だったもんなぁ。


ドクター中松候補(82、無所属)
出た!(笑) もう2、30年前から中松っつぁんはナニかにつけ立候補して来る覚えがあるけど、まだヤル気あるんだ〜。てか、まだ何にもなれてなかったんだ〜。アメリカでは「ドクター中松記念日」が制定されていて、大リーグの特別な試合で始球式を務めた事もある   って吹いていたと浅草キッド兄さんが云っていて、額面の通りに受け止めればドエライ人物なんだろうけど、ぼくの中では桜玉吉センセの4コマ漫画「なか松くん」の主人公に過ぎません(ジャンピング・シューヅでご機嫌でピョンピョンしてたら制御が効かなくなって最後は車に撥ねられるの)。今回の演説では「私は地震のプロです」、「私は津波のプロです」、「私はエネルギー工学のプロです」…否応なしに矢口とか品川ら辺が頭をよぎり、信用を置けません^^;


こゝで別の方の演説に相なる訳ですが、その候補者さんの周辺の方々が検索からこの愚ブログへ来る事を屁たれなぼくは恐れ、実名は書きません。
要するに批判的な事を書くつもりなんですけど、この方は在日外国人の根絶を掲げていましたが、そんな必要、そして彼等を蔑称で呼ぶ必要なくありません事?
かく云うぼくも別に人類みな兄弟!みたいな考えを持っている訳ではありませんし、身近で大嫌いな人間は幾らでも居ますけど、日本に住んでいる××人を追い出せ!等とは微塵も思いません。
仕方が無しに日本に生まれ育ってしまった方も居るんだし、仮に自分が「ヨソの国に生まれて蔑称で呼ばれる、あるいはそれ以上の迫害を受ける日本人だったら」とちょっとでもイメーヂを働かせたら、少なくとも公には発言デキないんぢゃないかな? インターネッツには名無しで書き込めても(書き込んでないよ俺は^^;)。
「私を政治家にして下さい等とお願いはしない。むしろ有権者が私へ、政治家になって下さいとお願いするべきである。然るに、私へ投票したいひとはすれば佳い。さもなくば投票しなければ佳い」とおっしゃるからには浮動票を取り込むおつもりも無いでしょうし、間違い無く当選はありません。
ご自身の主義主張を訴えたいのなら、駅前でドス黒いバンの上に立って拡声器でどうぞ、もしくはネッツに固定で書き込み。
あ、ブログなさってんのね(・ω・) ……えぇ〜! アメブロ!?


雄上統候補(69、東京維新の会
他のお歴々に比べて真人間らしく、その分インパクツに欠けるなぁ(この時点でぼくは政見放送をゴング・ショーかナニかと勘違いしてた事に気づく)と思いきや、公道が職場の様な営業職のぼくにとって驚天動地のマニフェスツがありました。「赤信号でも左折は許可とする!」。ワオ!


石原慎太郎候補(78、無所属)
先般の大震災、そして今なお余震が続く現状に寄せて「自分を捨てゝでも仲間を思う心」ウンヌンと云われてもね、どの口がほざいてんの? 「天罰だ!」とかヌカした舌の根も乾かない内にって構えちゃいますよ。極めて個人的なお話ですが、そもそも苦手なんです、この手の人間。


渡邉美樹候補(51、無所属)
わたみん家には大変お世話になっております m(_ _)m 只でさえ不況が長引き、より一層の悪化が懸念される昨今、一代で財を成した苦労人の言葉は重みが違います! 苦労が身に染みていらっしゃるからこそ他者を下に見ないし、お客様、ご入居者様、患者様…こう云った言葉が自然に出て来るんだろうし、悪い言葉で云えば「使用人」にも「アルバイトさん」と、ある種の敬意を持って接せられるんでしょうね。それは上辺だけの言葉かも知れないけど、上辺を取り繕えて、一片の曇りも感じさせない事が大事なんだと思います。ぼくのロック・ヒーローのひとりが教えてくれました、「ドデカい嘘を突き通すなら、それは“本当”になる」(『泣かないで恋人よ』)。そしてこの演説の中で、新たに出会った言葉がありました。「『ありがとう』が『ありがとう』を生み、社会は活性化する」。金言だなぁ…(*´ω`*) ミキティ〜!


東国原英夫候補(53、無所属)
ミキティーとは真逆のヴェクトルですが、一介の自転車泥棒から宮崎県知事にまで成り上がった苦労人(初代)そのまんま東兄さん! 県知事として最後の方はちょっと残念に思えたけど、関東の人間が遠巻きに見ていて宮崎を大いに盛り上げたその辣腕は都政でも活きるだろうし、新たな東京の顔となるに足るキャラクターかとも存じます。ちょいちょい敬語・謙譲語がおかしい所が気になりますが(今回だったら『ご覧になられます』とか)。


演説の内容もさる事ながら、放送の終盤になってぼくの酔いと眠気が醒めて来た事も手伝って、ラスツお二方の印象が強く残っています。
投票期日までぢっくり吟味し、どちらに投票させて頂くか決めようと存じます!(^^) …あ、埼玉県民だったっけ俺。