第135話「笑って滅びて」の巻
こんにちワン。
てか地獄の有権者の皆様アロハ！ 少々高い所から失礼いたします、わたくしが柾木大造、柾木大造でございます！ 気兼ね無く、「大」と呼んでﾔｯて下されば幸いです。
さて(・∀・)
次期・魔王に立候補いたしますに当たって、大は以下の４件をマニフェスツに掲げます。
その壱、消費電力を極力抑える。
その弐、インターネッツに依存しない生活。
その参、楽しい地獄づくり。
その壱はいわゆる「節電」ですね。
自分のブログにも気まぐれに掲載いたします、
違う、
こう云った愚おえかきの通り男性社会人としてはギリNGな程度に、大はロン毛だったんです。
周囲から「流行っていない」と云われようが、世を忍ぶ仮の職場で切れ切れ云われようが魔族（読み：ヘドバニスト）の魂を貫き、16才から33才までだから人生の半分以上を、大はロン毛で生きて参りました。
ですが先週月曜（14日）の夜にお風呂から上がった後、ブローをするに際して不意に罪悪感が生じたんです。
「30代になってミデアムに落ち着いたとは云え、ロン毛はロン毛。それを乾かす為の、電力の無駄づかいなど許されるﾓﾉだろうか」と。
結局その晩は頭にタオルを巻いて過ごしましたが、明くる朝を迎えて大は思い立ちました。
▼15（火）、出勤前。
▼同日、帰宅後。
ひょんな（死語）思いつきの行動ではありましたﾓﾉの、丸坊主に刈り込んで丸１週間、これがまあ大正解！
シャンプーを落とすにしてもロン毛だった頃と比べてシャワーの量も時間も格段に少なく済むし、懸念していた「電力の無駄づかい」も、タオルで頭を一拭きすると同時に髪が乾いてくれるのだからそもそもドライヤーを当てるまでも無い上に、シャワーとブローの分の時間が浮いて、自分の時間が増えるんです。
節水、節電、時短……いー事づくめの、これぞまさに一石四鳥と云った所でしょうか（あ、リンス詰め替えたばっかだった。いっけない＞＜ テヘッ★ あと坊主の方の画像で手首にﾊﾒてるヘヤゴムが虚しい）。
思えば大を地獄へ誘（いざな）ったオーケンや卓球も出しﾇｹに坊主にしてナゴム魂を見せつけてくれた事があったけど、大の中にもやはり同じ血（緑色の。ニカワみたいの）が脈々と流れている様です。
いづれにせよ、坊主頭の快適っぷりは少しでも伝わりましたでしょうか？ そんな訳で魔王に大を選んで下さったアカツキには、地獄の全住民を丸坊主に刈り込みます！v(>-<)v ※性別不問。
……忘れていたけど地獄の大師匠KISSの、中止ってゆーか延期になった来日公演で大は、ジーン・シモンズ先生への忠誠を示すチョンマゲ頭で勉強させてもらうつもりだったっけ。
でもいーや、ロックにウツゝをﾇｶしていられるのも、平穏な暮らしありきだから。
続きましてマニフェスツその弐の「ネッツに依存しない生活」ですが、これはその壱の「節電」に通ずるﾓﾉでもありまちゅ。
スチャダラANIの奥様の様に「ゲームは１日１時間！」的な恐怖政治を敷く存在が居ない独り者の（前は居た気がする、独り者に立ち返った）大は、何時間でもネッツをﾔﾘ放題でした。
ご本やシーデー等を扱う通販サイツ様の「既にお持ちの商品に基づい」たオスゝメ商品を「『ラノたの』持ってるからって萌え表紙なラノベばっかり斡旋して来るんぢゃないわよ！」と涙ながらにチマチマ削除し続けたり、アパレル系サイツ様で見かけたｲｶすオベゞに大のツラを脳内でアイコラしては、そこはかとなく絶望的な気分になったりしていたﾓﾉです。
そんな自堕落な大でしたが「節電」を頭に置く様にしてからはネッツへつなぐ事も自重し始め、例えばTwitter様で云えば今月10日（木）の一言を最後に、大はツイートしておりません。
元来そこは趣味を同じくする同士の憩の場であり、いぢめられっこの処刑の場であり、ﾅﾆよりも有益な情報を交換する場所だと思うんです。
元々ツイートの少ない大ですが、Twitter様を思いつきの駄洒落や一発ギャグを発表する馬鹿ﾅﾆかと間違えている大ですが、そんなゴング・ショーまがいなツイートで、急を要するフォロワー様のお目を穢す、また気を害する事を恐れている所もあるんですけどね＾＾；
他には、本人のあづかり知らない所で登録させられていた出会い系サイツが、大のケータイへ引っ切り無しに送り付けて来る「800万円でわたしと寝て」、あるいは「現役アイドルです。アイドルが出会い系って変☆カナ？」、はたまた「泊まる所が無いので一晩わたしを置かして下さい。そして一晩中わたしを犯して下さい」等々のメールも以前は逐時迷惑メールとしてケータイ会社様へ転送していましたが、それも「大ひとりがメールを無視し、小まめに削除すれば済む事」と申告を控える様にしております。
アナログ脳の大はね、空ん中でメールの電波がこんがらがっちゃうって思ってるんです。
でも思わずアクセスしたくなる甘美なメールも無くはありませんよ、熟女とか、処女とか（大はこれを『オール・オア・ナッシング』と呼んでいる。ムフフ）。
そしてマニフェスツその参「楽しい地獄づくり」！ 長きに渡り拮抗を続けて来た天国との競合にケリを付け鯛っ！と願う大の、本件こそが政策の肝です！
死者の皆様に「生きていられるに越した事は無いけど、こっちに来ても悪くはないﾓﾉだなぁ」と思って頂ける様な、楽しい楽しい地獄を作ろうと存じます。
手始めに血の池にはヂャグヂーを設け、針の山には鍼灸師（名称は『ハリー』とする）を常駐させ、健康第一をモットーにした「死後の楽園」と云うべき趣きのレヂャーランド化する事が当座の目標であり、運営が軌道に乗り次第人間椅子の研ちゃんの後生の願いである「冥土喫茶」を開店し、厚くお持てなしをさせて頂いたお客様から「極楽、極楽♪」とのお言葉を賜れる様に尽力しようと心がけるばかりです。
また教育問題で云えば、賽の河原名物の「積み石」にヂェンガの要素を取り入れ、パーテー気分での面白おかしい知育運動を推し進めます。
最後に、新規のお客様を大量に獲得する最たる手段であり、来年2012年に期限の迫った懸案の「人類滅亡計画」について、私見を述べさせて頂きます。
現職も含めた歴代の魔王はそれを、災害に頼って来た。
災害は確かに多くの命を奪う……だけどそれは、「生き残った」事を「死に切れなかった」と絶望する人間を生む反面、多くの人間に活力を与えもする。
大の大の苦手な 何だかわかんないなこの書き方、要するに自分が大いに苦手とする、筋肉で作詞をしている様な歌い手さんの歌詞に「生きる力はおぞましい」と云う言葉があったけど、まさにこれだと思う。
きょう天気が悪くないだけでも幸せを感じる。
いま命がある事に幸せを感じる。
より一層、明日を生きようとする。
命を奪われたひとの分まで、人生を楽しく彩ろうと思う。
死に逝くまで、生き抜こうと心に誓う。
元リストカッターにして元オーバードーザー・雨宮処凛ちゃんの最新作「小心者的幸福論」で、彼女の飼猫にまつわるこんな記述があった。
自分が生きてることに当然１ミリたりとも疑問など持っていないのだ。
これはすごいことだ。今ここに、自分の「生存」を当たり前に心の底から肯定し、堂々と生きている剥き出しの小さな命がある。その圧倒的な事実は、私に「生きる勇気」を与えてくれるものだった。
被災者が生きている……否、たくましく“活きている”姿は連日報道され、それを見聞きした多くの人間に「生きる勇気」を与えている事だろう。
活力が活力を生む、最強にして最上の連鎖反応である。
だがしかーし！ 我々地獄の世界の住民にとって、それが喜ばしかろう訳がありません！ てか災害なんてﾔﾘ方はもう古い！（この云い回しこそもう古い）
ナウなヤング代表の新人類である大は然るに、ニコラ・テスラ大先生の遺志を継いだ「世界を割る」機械の火急的すみやかな完成を目指しているんです。
そして来たるべき日までに地球サイヅでの催眠術を習得するべく、
道重さゆみちゃんに弟子入り致します。
果たしてさゆみん術をマスターし次第、それぞれが望む通りの夢へと全人類を招き入れ、誰しもが幸せな眠りの中で笑顔をたゝえている時にこそ、かの機械のスウィッチをそっと、大は押そうと思っている所存です。
……以上をもちまして、大の所信表明と替えさせて頂きます。
ご静聴、ありがとウサギ。
皆様の清き一票をどうぞ大へ、この大へよろしくお願い申し上げマウス！
さよなライオン(＾-＾)ﾉｼ
