第134話「菅谷梨沙子爆発のお知らせ」の巻

(>_<;)


……土曜の定時間際に、よもやまさか……日曜出勤へのスクランボー登板を発令されるとは……!
前日には決まっていた事らしいけど「今日の朝一とか途中で云ったらマサちゃんの士気が下がるかと思って」なんて要らぬ気遣いだよ副班長! 明くる日のシーデーお渡し会へ行く気MANMANだったのに! りーちゃんへ「『ヒロインになろうか!』のヒロインはきみだよ」ってヂカに云いたかったのに! ももちの目を見つめながら「お誕生日おめでとう」と伝えたかったのに!
この、



ブラック・サバスTシャツでBerryzのみんなの度肝をヌイてヤロうと画策していたのに!(泣)
そしてナニが起こるか分からないから、この、



雄叫びランドなインナーで見えないオシャレも予定していたのに!(号泣)
うわぁ〜ん……からの(・∀・)
「休みたい」なんて思った事も無い皆様アロハ!
「休みたい」なんて云わせちゃもらえづ、落ち着かないならコ×を吸い、くたびれたんならシャ×をヤル、マッキ〜こと柾木大造です(マーシーギャグ・ライヴVer。あと今日の一人称を『マッキ〜』にしようかと思ったけどやめた。めんど臭そうだから)。


さて、先週3/1はBerryz工房最新曲「ヒロイン〜」のメメクラゲ日、違う、フラゲ日であって、世界からこぼれた町・埼玉県熊谷市にありながらぼくは奇跡的に初回限定盤Aを入手デキました。
そして本日はそれのシングルVの正規発売日であり、偶然にもきょう非番を割り当てられていたぼくは朝も早よからシーデー・ショップへお邪魔したんですが、市民は基本VHSユーザーな熊谷にはそもそもデーヴイデーと云う概念が無いため当然お店にそれが有るべくも無く、帰宅するや否やマイコンをイキり勃たせ、通販サイツ様へ発注したんです。
過日の愚記事でBuono!の「雑草のうた」を捕まえて「お店に無ければ通販で、と云う程の価値は無い。現物が有れば万引きはしたけど」等と身の程もわきまえづにあげつらいましたが、この程の「ヒロイン」ばかりは訳が違います。
離島扱いの送料もオカマいなし(←m.c.A・Tの声でボソボソと)で通販サイツ様に頼る程、わたくし今作にハマッております!


いつぞやの愚記事にぃ、ふざけ半分でぇ、「ヒロ淫になろうか!」等と書いてしまいぃ、マヂすんませんっした!


…と、全身全霊かつ全裸の土下座で謝りたい程にヅッぱまっております!^^
そう申しますのも、前作「唐揚げ弁当の詩(うた)」で地に落とされた気分になっていたのが大きいかと思うんです。
2006年・夏に気まぐれで購入したデーヴイデー「にょきにょきチャンピオン」でBerryzに魅入られて以来、揺るぎ無く私的No.1曲だった「女子バスケット部〜朝練あった日の髪型〜」を押し退けて王座に君臨した「雄叫びボーイ WAO!」、ふざけた曲名や「カブト虫だって夢があるだろう」と云う一節も含めてハイロウズヒロトが金髪の頃の)を思わせる痛快なロケンロー「本気ボンバー!!」と個人的大当たりに続いた「唐揚げ」……これのメロデー、アレンヂ、歌詞、振り付け、衣装のどーしょも無さ……「♪シャイニンッ、シャイニンッ」云われた所で煮ても焼いても食べられない唐揚げを口に放り込まれて唇がシャイニンッ、程度のテカリしか感じられない駄曲の後だからこそ今作がより際立っている所もある訳で、うんち曲にも存在意義はあるモノですね♪
うんち味の唐揚げからの揺り戻しを差し引くまでもなく「ヒロイン」は傑作だと思いますが、気になる点ももちろんあります。


●唄い出しの「♪まーちは〜(ッザザヅォン!)」やサビ前の「ポコポン」と云うタムの入れ方と音色が昭和っぽい。
●「だねだねだね」は振り付けも字面もほんとダサい。てかひどい。
郷里大輔ちゃんの「むぉうグァマンできぬぁい!」について、違う、須藤茉麻ちゃんの「みるぁいっ!」について。モーニング娘。の「LOVEマシーン」の「♪明るウィッ!」で味を占めて以来10年超、つんくP(以下つんくピー)は何とかのひとつ覚えの様にその手の真似を繰り返していますが、「ラブマ」のそれは娘。がまだゴールデンの歌番組へ出演デキていた頃の、必ず放映される1コーラス目での遊びだったから意味を成した訳で、現状でトップアイドルとは云い兼ねるBerryzのお唄の、ラヂオで掛けられたとしてもそこまで放送されるとは限らない大サビで遊ばれてもなぁ(´・ω・`)


以上3点、そして構成の都合(俗に云う『我田淫水』)で後回しにするもう1点以外は非の打ち所がありません。
れでー・がゞさんをパクッたと云われようが流行っている洋楽のPVをオマーヂュする、あるいはエッセンスとして取り入れるのなんてヨソでは昔から常套手段だし、むしろハロプロはそれが足らないぐらいだとぼくは思います。 ※関係ないお話。がゞさんのお名前をパクッた、その名も“BABY GAGA”と云うミルク・フレーヴァーならぬ母乳フレーヴァーのアイスクリームがエゲレスで発売され、がゞさんがブチキレて提訴に及んだとのニュースをヅームインで拝見しましたが、ぼくが気になったのはBABY〜の横に陳列されていた“SEX BOMB”と云うアイス。ナニ味だよ。あゝTV ANGEL,SEX BOMB(高木完ちゃんギャグ)。関係ないお話おしまい。
また、川*^∇^)||<♪ヒルォーイィ〜ン!と、川*^∇^)||<♪くゎーなとぅあ〜!の相似性も取り沙汰されましたが、同じつんくピーの作品だからクセが出るのは当たり前田のクラッシャーだし、そもそも「くゎーなとぅあ〜」から何年たってんの?って話ですよ。
門外漢からしたらナニを聴いても変わらない作曲家センセも多く幅を利かせている中で、良くも悪くも多様な作品を生みながら“らしさ”も殺さないつんくピーは、見上げたモノだよ屋根屋のフンドシ!(昭和中期ギャグ)と云った所でしょうか。


逆に、「らしくもないぜ」と木村健悟先輩ならづとも思わずツイートしたくなるのが、整合の取れた詞世界です。
「唐揚げ」発表当時は「憧れのきみ=付き合っているとは認識していない相手がお弁当を作って来てくれるって、それ何て付き合ってるのに片思い?」と記事にし、他には℃-uteの「Danceでバコーン!」を「宴もタケナワだ! 始業の号令だ! どんなファンキーな会社だ!?」、スマイレージの「◯◯ がんばらなくてもええねんで!!」を「Let's Go。一休み。のんびり行きましょう。忙しいなこの野郎」とコキ下ろして来たぼくは、つんくピーの作詞家としての構想力を問題視しております、はなはだしく。
ところが今作はまるでシャ乱Q現役当時の様な、もしくはオリヂナルと2期メンバーまでの娘。の様な、こう云っては何ですが「下品な活力」にあふれた、物語として成立している一品に仕上げてくれました。
寺田光男復活のお知らせ。


一言で云えば、「新しい自分探し(笑)」←本来はこう表記したい程ありふれたモチーフで、それ等は往々にして「夢は必ず叶う」、「翼を広げ、ふらいあうぇい」、「翼が無けりゃ、らんなうぇい」みたいなケッタクソの悪い言葉で綴られがちですが、そんな奴等の向こうを張るが如き現実的でヤル瀬なく詰んだ語群が紡ぐ、ヒロインになりたがっている・輝きたがっているだけの、それは取りも直さずヒロインになれていない・輝けていない主人公の独り言とも解釈し得る歌詞、またその世界を見事に具現化せしめたPV。
前にも「ヒロイン」を取り上げた際には「歌詞の内容やヂャケ写のイメーヂに寄せて、街頭での撮影シーンがほしかったな」みたいな注文をぼくはしましたが、お詫びの上に撤回いたします。
ダンス・ショッツの舞台の向かって左には家具らしきモノが在る事から、部屋の中と云う設定だと思われますが、Berryzの背後には重く閉ざされた扉……この閉塞感こそがPVの肝なのだと今は理解デキました。
ケータイや写真立てを見つめながら久しく集まっていない旧知の者へ思いを馳せる一方、毒々しく飾りつけた部屋に閉じこもって「注目されたい、憧れられたい」と願うばかり、と文字にしてみたら乱歩っぽいなぁ。
そしてそれぞれが思い描く「大胆に輝くヒロイン」(それが『がゞ』だからそりゃーみんな注目するんべーね^^; この辺もコスプレ癖をこぢらせた怪人二十面相っぽい)。
物語の主人公が、外部と接触する手段に犯罪を選ばない様、切に願うばかりです。
その為にも最後にアノ扉が開いて、外の世界の光が差し込んで来る様な描写があったら救いがあったかな。


さて、「ヒロインのヒロインは皆ヒロインだ。世界に広げようヒロインの、小さい輪。大きい輪!」、違う、元来嗣永桃子原理主義者たるぼくがももちそっちの毛で「『ヒロイン』のヒロインはりーちゃんだ。世界に広げようヒロインの輪!」と冒頭に記しましたのは、第一にはサビでの彼女の首づかいにヤラれたからなんです。
あゝ梨沙子すごい技(テク)…ねぇ誰に教わったの…?(*´ω`*)



ムフフ(そして思いつきの、超マニアックかつ逮捕レヴェルのギャグをグッと飲み込むオトナなぼく。逮捕されてしまえばいーんだ俺なんか)と云うべき   どう云うべきなのか下衆い小ネタやらカッコの中やらで、書いてる当人が訳わからなくなってしまったので改めますけど。
Berryzの中ではすーちゃんが得意とする鬼瓦権造ばりの首のアノ動きを、他の誰もヤッていない動きをりーちゃんだけがしている! まして恍惚の表情で! そして飽くまでクールに佇む雅ちゃんと対をなす、爆発するパッション!


その様に目に見えるモノの他には、泣き叫ぶが如きりーちゃんの歌声が他の誰よりも今作にマッチしている事も、彼女をヒロインたらしめる要因です。
ぼくが思うりーちゃんの今までのベスト・ワークは「告白の噴水広場」での、恋の成就を願う…どころか「きみの為ならぼくは死ねる!」的な真に迫る魂の絶叫だった訳ですが、もしかしたら今作はそれをも上回ったかも知れません。
特に強くそう思わせてくれるのはオーラスでの、もはや命と引き換えにでも!と云わんばかりにヒロインの座を切望する「みんなみんな憧れの」……このたった1フレーヅだけでも身につまされ、胸が締めつけられ、ぼくは聴く度に涙ぐんでしまうんですが間髪いれづに、
川*^∇^)||<♪ヒルォーイィ〜ン!
こんな場面で癒しのクマクマ・ヴォイスを発動させてくれなくていーよ^^;


ヂュリアナ〜トキオーッ! はたまた吉澤ひとみ(あえて呼び捨て)曰く「ジョリアナ東京」的デスコを大槻ケンヂさんが初体験なすった際、そう云った場に掛かる音楽を「ひとを安易に刺激する、人工的な音」と表わし、だから「それで踊らされている連中の熱狂は場当たりな作りモノである」ともおっしゃっていました。
「ヒロイン」はオーケンが嫌う、そして彼を盲信するぼくもまた嫌うユーロビーツに類するサウンヅだと思うんです。
でも「夢でも嘘でもヒロインになりたい」と云う欲求が、それはあたかも×カや×ャブの様に「一時的にでも熱狂させ得る」ユーロ・サウンヅに帰結したのではないかと考えると途端に赴きのある響きに聴こえて来て、結果として、数多いBerryzの持ち唄の中でも指折りの傑作とまで思える様になっています。
ぼくがまだBUBKA誌を購読していた頃だから2000年代前半の事だと思いますが、どのお唄についてだったかは失念してしまったモノの「娘。はもう、音だけで楽しめはしなくなった」と宇多丸さんが連載に書いておられました。
そこへ持って来て我等がBerryzは、当たりハヅレこそあれど「音だけで楽しめ」る楽曲の何と多い事よ! 「ヒロイン」に至ってはカラオケだけでも楽しめるまでに情が湧いていて、徒歩通勤の強い味方mp3プレイヤーにももちろん取り込んでおります^^
ある日の出勤などでは、歌入りもカラオケもナイマゼで5回リピーツしたモノです(こんな調子だからC/Wの方はほとんど聴いてないんだけど。あと上に書いた通りリピーツする度に涙ぐんでるんだけど)。


今作での私的ヒロインはりーちゃんで間違い無いんだけど、お唄の主人公は自身が生きる世界でヒロインになれるの☆カナ
ぼくがヂャスト20才の時、不意に人生ブッ詰んで「生きるのが楽になる哲学の本」と云う単行本へ手を出しました。
その本では主人公=世界の王として扱っていて、「王家に生まれもしなかったくせに王の地位を求めるな!」等と書かれていて、それを目にしたぼくは速攻で本を破り捨てたモノです。
上から目線の強者の言葉なんか誰が聞くか!っつってね。


ところで今月5日に発売された、カリン様こと、



雨宮処凛ちゃんの著書「小心者的幸福論」をぼくは読み進めておりまして、その内容と「ヒロイン」が痛い程ダブるんです。
生きづらい、目立ちたい、だけど自分の守備範囲からは出たくない……そんな葛藤の果てに外部へ殴り込みを掛けて成果を収めた処凛ちゃんの著書を最低3冊、「ヒロイン」の主人公に読んで頂きたい。
その上で、右にも左にも傾倒しません様に(^-^)ノシ