第191話「ダーイシ・イン・ザ・ハローワーク」の巻


 あゝ混沌は我が墓碑銘。
 お仕事中の皆さまこんちくわ! 企業戦士MASAKIです。出勤の際のテーマ曲、オジー・オズボーン先生の「Perry Mason」が音楽プレーヤーのド頭で、意欲的に聴きたい新譜が曲順の通りに続き、並びが数字→ローマ字→日本語なんで直後に筋肉少女帯の「221B戦記」が来るってゆー。そして狂ってるー。
 そんな訳で最近発売されたハロプロの作品の中から、現在オジー筋少にはさまれている、そしてキレーに溶け込んでいる、ベリキューの2ndシングル「超HAPPY SONG」をこの程ピックアップさせて頂きます。お付き合い下さいます様、よろしくお願い申し上げます。既発の2曲を同時に流すとひとつの唄に聴こえる、と言う事でパソコン通信から火が点き、芸能関係はえーけーびーか韓流ばっかな情報番組「ヂップ」でも追い追い取り上げられたくらいだから、世間一般でも話題になったと見なしてよろしーかと。
 それは、松田聖子ちゃんの「青い珊瑚礁」とTUBEの「BEACH TIME」、ではなく、タイムボカンの「それゆけガイコッツ」と吉幾三アニキの「オラ東京さ生田」、でもなく、Berryz工房の「Because happiness」と℃-uteの「幸せの途中」がニコイチになった「超〜」。元から狙いがあって個別に製作したのは想像にかたくありませんが、異なる素材を融合させ、ひとつのモノに仕上げる。これはヒップホップ的と言えんくもなく、昭和のラヂオの企画っぽいと言えんくもなく、なんも言えんくて……夏(C)Jウォーク。



 シーデーをプレーヤーにトリコンだ!!!時の事。購入の翌朝、「今日は『超』聴きながら出勤するんべー」と思いきや取り込む事を忘れていた事を忘れていて。だから大あわてで、ナニさ! 取り込めばいーんでしょ取り込めば!と言う夕立の時の洗濯モノみたいな扱いで雑に取り込んで。そーして日々の通勤がてら再生を重ねるにつれ、学童が清らかに「超」を混声合唱するサマを妄想する様になり。学校唱歌ムキだと思うなーこれ。近年はガッコでも しゃらくさい 英語のタイトルの唄とか歌わすっぽいし。
 唯一にして最大の問題点は、元の曲を単体で聴いた時のモノ足りなさ、です。このシーデーにはご丁寧に両曲とも収録されていますが、歯ヌケ感またマノビカンは拭えんかと。事がライヴであれば、例えばBerryz単独のそれの場合ステーヂでは彼女達が「Because〜」を、お客さんは「〜途中」を歌って「超」をその場で作り上げるって楽しみ方もあると思います。逆もまたしかり。だけど、はっきり言って仲が悪いぢゃないですか、ベリとキューのフアン同士。そう言う方が、言ってみれば「敵」の唄を歌うべくもなく。
 かくゆーぼくはトップ画の通り、初回盤の内A、B、Cを、平たく言えば℃-ute盤のデー以外を購入しました。別に℃-uteに敵意がある訳ではなく、微力であれBerryz側に加担しなきゃならんって気持ちがあって。ワイルヅだろ?(用法が違うのは仙石みーこの悪影響) ほんで、ウワサの個別握手会は誰が当たる☆カナなんつって夢と胸と股間をふくらませながら開封したら、ふつーのイヴェント券しか無くて。個別への参加券は特定の店舗で購入しなきゃならんかったと後から知る、相も変わらん情弱Myセルフ。
 続いてはモーニング娘。の「One・Two・Three」を取り上げさせて頂きます。引き続きお付き合い下されば幸いです。娘。と言えば先般の舞台のデーヴイデー化が待ち遠しいばかりですが、その原作、和田彩花著「あや著」、違う、大槻ケンヂ著“ヅ”は付かん「ステーシー」を読み返そうとしたら、単行本どっか行っちゃってて。だから新たに買い直すべくお邪魔した本屋さんでも売り切れていたので、それは通販に頼るとし、冷やかしで帰るのも何なんでテキトーに物色していた所、気になる1冊をツモりました。



 失礼ながら不勉強で存じ上げんかった、真梨幸子センセの「殺人鬼フジコの衝動」。その裏表紙  正確には、本編とニコイチの短編の裏表紙  で目を奪われた文字が「11才の(中略)いたいけな少女」、そして「伝説の殺人鬼」……なななナニそれ!? 確かステーシーは少女“を”アレし倒すお話だったけど、こちらは少女“が”ナニし散らかすってか!? こいつぁ読まざーなるまいて!
 即決で購入した帰り道、読書に際した脳内配役を好む自分は、殺人鬼フジコ役を工藤遥(12)に決めていました。てか他に浮かばんかった訳ですが。でもいざ本を開くと、貧困家庭内暴力に喘ぎ、さらにそんな「家以上に居場所がない」ガッコでのイヂメの描写から物語が始まります。「実は屁たれ」とも言われるくどぅーですが、腐ってもロリヤクザ。泣き寝入りするタマではないなと。そこで同学年の佐藤優樹ちゃんを代役に立てた所、これがハマッて。例えば、クラスで飼っているカナリヤに語り掛ける場面。

なにか、いいなさいよ。鳴かないと、餌、あげないよ。


 ……ままままーちゃん! 鳥カゴのある棚の所で、組んだ腕にアゴを乗せ、かるく首をかしげながら上のセリフをいたづらっぽくツイーツ。そんな画(え)が浮かんだ次には「ンフフフフッ!↑」と言う笑い声まで勝手に再生され、ももも萌え溶ける! やめてけれゲバゲバ。脳内演者がくどぅーのままだったら、「エサあげないよ」もアノ声で。恐いってば。ポケモー日記での「怒っちゃうぞ」ぐらい恐いってば。あ、そう言えばくどぅーは、フジコいぢめの主犯格“少年K”役にスライヅさせました。「Kどぅー」だって。
 実際(?)は「下から数え」た方が早い顔、そう言う役をぼくの中ではまーちゃんがキラーソーしていた事。その悲劇に感情移入していた事。そして先のシーンが決め手となり、和田彩花著「あや著」、もとい、夢野久作著「何でも無い」の姫草ユリ子が長らく君臨していた小説ヒロイン私選1位の座に、フジコは輝いたのです。が、お話が進展するにつれ、アノ子ったらとんだド淫乱JCになっちゃって(笑)。




 さすがに1回目こそどーって事はなかったモノの「2回目からはどうしようもなく感じ」、挙げ句「生で受け入れるのはやっぱり、気持ちがいい」等と、まーちゃんがよく比較される某OGかの如き発言まで飛び出す始末。そんなまーちゃん想像デキん≦想像しちゃイカんので、JC〜JKへの転換期で新たな主演に据えたのが、石田亜佑美さんでした。石田亜佑美さんなら想像していーのか。でもこれがヅッぱまって。なんか、激しそうぢゃないですかアノ子。ムフフ。いえ、性的な意味だげでねぐで。なしてヅーヅー弁。
 持ち前の負けん気と強気がデビュー前から話題を呼び、今も「ガツドル」とゆーパブリック・イメーヂで語られる石田亜佑美さんは、我が田へ水を引く為には何でもするフジコに適役でした。まー「何でも」は往々にして殺人な訳ですが。また、同い年なのにナニからナニまで正反対で「凸と凹がきれいに重なる(中略)はじめての親友」役には譜久村聖ちゃんを配し、こちらも大正解。さらには、のちにフジコが若い身空で就職活動にいそしむ展開になりますが、皆さまご想像あれ、「石田亜佑美さん@職安」。なぢむ!


One・Two・Three」と「殺人鬼フジコの衝動」に見る相似性

1・2・3 フジコ(恋愛編に当たる第4章より。なお、裕也=彼氏の名前)
1番A:ゼータクなんて言わないでしょ。本当はちょっと甘えたい。純粋なままここに居る。 P183:(彼氏のお気に入りのアイドル)の皮を引き剥がして、すっぽりとかぶってしまいたい。そうすれば、裕也は、掃除も料理も洗濯もしなくても、わたしを好きでいてくれる?
1番B:愛情もっと、情報もっと、放任なんて許さない。乙女はいつでもヨシヨシしてほしー。 P164:きっと、彼もバイト先で、学校で、わたしの事を思い出して切ない思いをしているはずだ。
1番サビ:チョビッと不安で、パリッと服着て、もーちょっと我慢できみを待つの。構ってほしくて、触ってほしくて、笑ってほしくてきみを待つの。 226:プレゼント、買いに行こう。裕也が喜ぶような何か。裕也の機嫌がなおる何か。わたしの存在を見直してくれるような、何か。
2番A:100万回の“I LOVE YOU”よりもただ一回のキスがいー。 P151、152:二人の交際のはじまり(中略)の言葉は本気だったのかどうか、藤子はいまだに半信半疑だった。(中略)今は、本気に違いない。だって、裕也は、必ず求めて来る。
2番B:この夢には、ねぇ、どれくらいの可能性があるとゆーのか。さぁ全部認め、未来を信じよう。 P254:大丈夫、わたし、うんと頑張るから。裕也くんの望む、いい奥さんになるから。だから、一生、仲良く暮らそうね。(妊娠を告げる場面)
2番サビ:チョビッといぢけてプクッとほっぺをふくらませてるきみもカワイー。 P285:嗚咽交じりで、裕也が(泣き言を)繰り返す。(中略)そして、いつものように藤子の膝にしがみつくのだ。これをされると、どうしようもなく裕也が愛おしくなる。
サビ共通:大好き、大好き、大好き、大好きだから、どんなどんな時も、決まってきみの味方。愛してる。 P251:大丈夫、わたしが、裕也くんを守る。絶対、守る。だから、裕也くんも、一生をかけてわたしを守って。


 いわゆるひとつの、これが「コヂツケ」です。えー、「モーニング娘。の楽曲を取り上げる」と書いた直後に脱線した事に気ずいて、今。まだ発売前だったそれの動画にガッついていた頃と、「フジコ」を熟読していたのが同時期ってゆーのもあり、ぼくん中で両作品がリンクしちゃったんです。「123」が「フジコ」に通じると感じるのは、サビの“チョビッと服着て”。どんな露出狂だ。それ自分が間違えて覚えてた奴だよ。両作品の共通項として、“チョビッと不安”を押し殺す為の恋愛依存が挙げられます。
 ヤル事をヤリ、「声をかけた。返事はない」とゆーただのしかばね状態な彼氏にフジコは重たかったのか、粘着質の烙印を押されますが、ぼくは好きなんだよなーそう言う子。石田亜佑美さん本人やフアンの方々には失礼だけど、今まで「そんなでも」な存在だった彼女。でも、根っから(死語)単細胞(死滅語)なミー(英語)の中で、フジコを愛おしく想うと共に石田亜佑美さん株も鞘丸急上昇して。彼氏は劇中ナニかと逃げの一手だったけど、あんな子が自分にガツガツ来てくれたらなー、逃げも隠れもしないのにゅ。






 何だよ最後の顔。ムチムチ女(桃子)は放っておいて、無知無知男(ぼく)が存じ上げんかっただけで、「フジコ」は33万部を超えるベストセラーだとか。したっきゃ実写化されてもおかしくなく、その場合テーマ曲の最有力はやはり、物語の根幹で、全編を通じてフィーチャーされる「夢見るシャンソン人形」かと。生田衣梨奈風にゆー「サンソン人形」かと。だけど自分の脳内での主題歌は、スリリングな曲調にメンドっちー女の子の独白を乗せた「123」であり、跳梁跋扈する殺人鬼は石田亜佑美さんであり。
 先月末に入手した「殺人鬼フジコの衝動」。一度読了ののち自然と再読し、その際に恋愛編をさらに読み返したから2回以上拝読したのに、今回のヨタ記事の中に認識不足の記述があります。それは初めて読んでいた時に「ながら書き」した所なんだけど、全容を知った上で改稿するとネタバレになる為、このまま脱稿する次第です。真梨幸子センセの文章それ自体は決して洗練されていないか知れん。が、少しでも早く先を知りたい、なのに1行先も目に入れたくない。そんなまりっぺ文学に、ぼくはもう夢中です。
 追って、まりっぺの処女作「孤虫症」と「深く深く、砂に埋めて」も購入。前者を職場へ持ち込んでお昼の休憩時間に開いていた時には、事務のマダムに「ナニ読んでるの?」と問われてヘドモドするより他なかった訳ですが。だって性病のお話だよ性病の。Byuono!だって。♪ほっぺに指あててビョーノ!
 2冊、3冊と知らず知らず手が伸び、現在は「みんな邪魔」(原題:更年期少女)を読み進めています。だから「フジコ」のすぐ後に購入した、その参考文献「やったのはおまえだ」をてんで読めていないってゆー。それでは失礼(^-^)ノシ



▲もっと読めていないってゆー>州*‘ -‘リ