第149話「(新)言葉のゴミ屋敷」の巻

 皆様、お初にお目に掛かります。はてな様を間借りし、本日よりブログを開設させて頂きます、わたくし柾木大造と申します。以後よろしくおん願い奉ります。


  240×400


 私のPC生活と来たら、上の通りの愚かしい待ち受け画像を自分用に製作するのが関の山でした。他にはせいぜい掲示板に匿名で書き込む程度ですが、33才にもなってこれではいけません。名を隠さず、一個人の私として思う所を書き残そう。それが、私がブログを   「リアルタイムのツイートのスピード」と比べて「過去の遺物」と、ライターの沢木毅彦氏に切り捨てられたメディアであるブログを、この期に及んで始めようと決意した事由です。如何せん頭の固い昭和の男であります故、堅苦しい一方の代物になるかと存じますが、決して笑いに走らない、硬質な読み物にして行く腹づもりです。
 でさー、新連載一発目でナニ書くんべー☆カナ?って思ったんだけど、前回に引き続きBerryz工房の「愛の弾丸」への意見なんぞを。ぼくの見える範囲に限ったお話かも知れないけど、評判いーですね「弾丸」。先の掲示板の【6月8日発売】Berryz工房の新曲「愛の弾丸」も1位にするスレでも、
 「激リピ中。サビが頭から離れない」
 「モベキマスで娘。が若返りをはかり、フレッシュなsmileageがいて、そんな中でBerryz工房つんくがどういうポジションにしたいのかがわかる曲だと思った」
 「まぁいいんじゃない。オレはカッコイイ系好きだし」
 「ハピミュ見たけどみんな大人になって思ったよりあの衣装もいけてるなぁ。つんくの思惑はともかくこの路線のベリは無茶苦茶かっこよくなりそうでたまんねーw」
 「ハッピーMusicの奴。Aメロ前のダダッダーのとこで桃子が半身の体勢で指差すとこの桃子のお尻が最高だな」
 かように、普段は忌憚なくモノをおっしゃるお歴々をして♪決算! 決算! そ〜ぉ決算! 違う、絶賛! 絶賛! また絶賛!の嵐だし、Berryz自身がミニ・ブログを綴るセレンド様の、ファンによる公式セレコミュでもおーむね好評です。他に、ぼくが読者登録させてもらっているブログ様でも、やはり賛美の言葉が寄せられていました。


  「えびりでぃHello!」様より。 ※転載の認可もらえまちた!v(>-<)v


 この流れに尿を差す様で恐縮だけど、ぼくはハマれていないんです、「弾丸」に。
 皆様ご存知の通り、Berryz筋肉少女帯の相似性ったら生半可ではありません。ぼくなんかは会場でどっちのライヴだか分からなくなる事もしばしば。現に須藤茉麻ちゃんと思いきや橘高文彦くんだった!なんてヅッコケも★


 


 だから「新曲のタイトルは『愛の弾丸』」とアナウンスされた時、Berryzファンなら押しなべて筋少の「愛を撃ち殺せ!」を、さらにはそれと地続きの、少女による連続射殺事件をテーマにした「交渉人とロザリア」を頭に思い浮かべた事でしょう。そしてBerryz筋少をリンクさせるのはやはり、石原軍団に他なりません。「弾丸」のPVの一部が公開され、バイカー×弾丸の公式から舘ひろし兄貴的世界観を勝手に夢想していたぼくは、結果として馬鹿を見てしまいました(>_<;) あゝ泣かないで。
 起伏に乏しいメロデー・ライン、そのバック・トラックをヤンヤン誌は「ロックを基調としたサウンヅ」と評していた様だけど、エレキ・ギターが入っているからロック!ってモノではないとぼくは思うんだけど如何?(・ω・) むしろ今作でのエレキの使い方は演歌(それも駄作)に近く、イントロ→Aメロ終わり→Bメロ中盤→サビ前、と、しみったれた泣きを随所で聞かせます。
 ギター以外の全体像へ触れると、大時代のアニソン(それも駄作)っぽいなぁって。歌詞の“愛情より友情だなんて青春マンガだよ、昭和時代の”に見える、つんくP(以下、つんくピー)が囚われている「青春マンガ=青くさい、昭和=古くさい」との固定概念を汲み取った、これは編曲家センセによるトンチ(死語)でしょうか。ムフフ。
 また、つんくピーが推し進める「セクスィー路線」の安さが浮き彫りになるPVでは、熊井友理奈ちゃんが絶えずニヤニヤしているのが気になります。製作陣が「片思いに悩む女の子のお唄なんだから、笑ってちゃ、めっ!><」って噛み砕いて説明すれば分かる子だと思うけどな。さもなくば説明書さ作って読ますとか。
 さらに、この愚ブログの前回の主題だった「弾丸」の衣装に再び言及すると、Berryzのスタイリスツさんは過去と同種のミステイクを犯しています。
 皆様ご存知の通り、Berryz人間椅子のシンクロ率ったら目を見張るモノがあります。ぼくなんかは会場でどっちのライヴだか分からなくなる事もしばしば。事実「棺桶ロック」と思いきや「一丁目ロック」だった! はたまた「地獄風景」と思いきや「青春バスガイド」だった!なんておポンチも★


 


 上記の「過去のミステイク」とは2年前の、「青春〜」でのスタイリングを差しています。修学旅行のバスガイヅさんに一目惚れする男子学生、とゆー昭和時代の青春マンガ的モチーフで、もはや戦後ではない!と日本を熱く鼓舞してくれた「青春」。そのPVで、Berryzは3ポーヅの衣装を身にまといました。俗にサンダー・バーヅと呼ばれた唄衣装、上に掲出した学ラン、そして…バスガイヅ姿…。バスガイヅさんに寄せる恋心を、何で自分がバスガイヅのコスプレで歌ってんのさ! とんだ性的倒錯者です事っ!
 果たして「弾丸」。女子をして“きみは天使だね”と云わせしめるMr.不思議、彼を表わす言葉に“ハーレイに乗ってもキザに見えない”ってあるけど、これはつんくピーが「ハーレイに乗るひとはふつーキザ」と捉えている裏返しであり、
 川*^∇^)||<キヂャ?
 州*‘ -‘リ<ギヂャ? ん? ギザ?
 从o゚ー゚从<きょう噛み噛みぢゃね?
 てか俺がしたいのはこんなお話ぢゃない。
 今作中で“ハーレイに乗って”いるのは主人公ではなく、彼女が思いを寄せる相手です。また“きみと歩きたい、何処まででも”と思っている事から、主人公はツーリングよりもウォーキング志向である事が見て取れます。だのに彼女のお召しモノは上下ともにブッキバキのライダースと来たもんだ。「青春」と「弾丸」の衣装さんが同じスタッフとは限らないけど、歌詞の表層だけをなぞっちゃったんだんべーなぁ。
 お話は飛びますが、この夏のハロコンでも「弾丸」を披露するだろうけど、やはりアノ衣装なのでしょうか? すんごい通気性わるそうだけどな。てか無さそう。通気性。
 そう云えば、前回の馬鹿更新でぼくは没個性なこの衣装をあげつらい、個の出るコーディネーツのお手本としてプロ野球を挙げました、何故か。で、あとから思ったんだけど、全員おそろっちのライダースな上でキャラの立つ着こなしっつったらアレだ、超新塾
 唄と衣装の乖離また迷走(ハーレイで迷走。すごそう)っぷりから導き出された答えは、そもそも歌詞が散らかっている事です。
 歌い出しからして“愛の弾丸、きみのハート射止めたいのに”…表現それ自体は間違えていないと思うけど、ちょっとヅレているなぁって感じるのが、ハツを射止める場合キューピッヅの弓矢が一般的なイメーヂだと思うんです。弾丸でハツ狙うなよ。死ぬぞ。歌詞における武具の選択が問われます。
 恐らくはつんくピーが、「愛の弾丸」とゆーイカしたフレーヅだけを思いついた事から製作されたであろう本作。タイトルはマヂかっちょええと思うけど、惜しむらくはそれが歌い出しにしか活かされていない事です。良くも悪くも初見のインパクツだけは大きい衣装も含め、云ってしまえば「弾丸」は出オチでしかありません。
 「思いつき」は「ひらめき」ともいー換えられます。椎名林檎ちゃんは、「自分のデスコグラヒーに、こげんな曲名があったら面白かろうもん」との思いつき=ひらめきから作曲する事もあると聞いた覚えがあります。それは例えば「歌舞伎町の女王」であり、「本能」であり、他はちょっと分かんないけど。そんな林檎ちゃんが仮に「愛の弾丸」ってタイトルをひらめいたなら、どげんな名曲が生まれた事でしょうか。
 他には“愛のオープニング、始まったこの物語”、“愛のミステリー。謎ばかり、この物語。深い迷路”とのフレーヅと主題の「片思い」を掛け合わせた歌詞をポルノのハルイチがダーク状態で書いた場合、それこそ「ジョバイロ」級の、人生も恋路もブッ詰んだリスナーは血涙必至の一大傑作に仕上がったでしょう。
 つんくピー以外の作詞家センセが、「弾丸」の中にトッ散らかったフレーヅのどれかひとつに絞って構成すれば、まっとうな作品に仕上がった事は想像にかたくありません。逆に、単語レヴェルでは実に魅力的なフレーヅを多々生めるのに、それを統一したモノに仕上げられないつんくピーは「片づけられないオヤヂ」と云った所でしょうか。


 …えー、ブログ新連載一発目っから否定的な意見ばっか書いてしまったけど、過去の愚記事でほめるべきモノはほめてるんですよ   なんつってバック・ナンバーに誘導して小遣い荒稼ぎ大作戦!(^^) …あ、アフィリエイツ契約してないや俺。むしろ月々¥380でブログさヤラせてもらってる身だっけ。何でもいーや、書きたいこと書けるの楽しいし。
 てか、ゆんべ書くだけ書いて更新せづに気絶しちゃった。土曜だけど、今日もお仕事たのしいな♪ それぢゃ、行って来ま−す(^-^)ノシ